蒸気人間事件
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雨上がりの夜、白き闇に沈む帝都に蒸気人間が現れる。 〈蒸気都市〉帝都にさまよう不気味な人型の正体とは…… スチームパンク「風」を旗印に小説を刊行する、 蒸奇都市倶楽部の文庫判長編第二弾です。 試し読みは商品画像として公開しています。 また、pixivでも同じ箇所を公開しています。 【諸情報】 頁数:320ページ 版型:文庫版(A6判) 発行日:2017/10/28(『第6回 Text-Revolutions』初出) 原案:蒸奇都市倶楽部(人見広介) 著者:蒸奇都市倶楽部(人見広介、シワ) 監修:蒸奇都市倶楽部 挿絵・デザイン:へっぽこタルト 背幅:1.5cm
あらすじ
雨上がりの夜には《蒸気人間》が現れる――。 蒸気機関によって成り立つ〈蒸気都市〉帝都でささやかれる怪異。 大学生、鴻池瞭は親友の庚絵梨との帰り道で、不審な蒸気の溜まりを目撃する。それは帝都の白い闇に潜む怪異の先触れであった。吹き上がる白い蒸気から出現し、人を襲うといわれる怪異《蒸気人間》。 晴れぬ真っ白な蒸気溜まりの中で《蒸気人間》に遭遇した瞭に、その虚ろな手が伸びて――。 三大碩学の一人、《蒸気卿》によってその場を切り抜けた瞭であったが、《蒸気人間》に惹かれるものを感じていた。《蒸気卿》もまた同様に《蒸気人間》という存在に興味を示し、瞭に、調べるのならば協力すると申し出るのであった。 《蒸気人間》を調査することになった瞭と《蒸気卿》は、帝都最大の記録の保管場所へと赴く。 * * * 人々の暮らしに蒸気機関が溶け込む〈蒸気都市〉帝都は、世界随一の規模を誇る大都会だ。 高度な演算能力を持つ思考機関。それらをつなぎ帝都中に張り巡らされた情報の海、機関情報網。人々はこうした科学の恩恵を受けながらも、非合理な話や噂を好む。 《蒸気人間》もまたその一つ。 帝都に現れたるこの怪異は果たして何であろうか。 情報という尽きぬ水を際限なく飲み続ける蒸気都市に現れるそれは、新時代の恩恵か警告か。 * * * 《蒸気卿》と共に《蒸気人間》の正体を調べていた瞭は、驚くべき事実を目の当たりにする。白く煙る夜の帝都を徘徊する怪談の正体とは。